PALM BEACH RESEARCH GROUP

救いようのないくらい注意力散漫な人でも効果的に話が聞けるようになる方法

コミュニケーションの専門家は能動的に、そして親身になって人の話を聞くことが重要だと主張する。それはそのとおりなのだろうが、私はビジネスの話になると10秒以上集中できないので、型破りな対処法を編み出すしかなかった。

今回はその方法を息抜きの読み物として、または何かに役立ててもらうために紹介しよう。

1.「外見の粗探し」を試みる。話し手の顔をよく見て醜いと感じる欠点を探す。そして、そのおぞましい欠点があなたの整った顔にあったらどう感じるか想像する。そうすれば相手のことが可哀想になり、話を聞いてあげようという気になるだろう。

2.話を飛ばして聞く。話し手が同じことを繰り返すタイプなら、1センテンス聞いたら次の3〜4つのセンテンスは聞き飛ばすようにする。文章を飛ばし読みするのと同じ要領だ。そうすれば、土曜の晩にどこのレストランで夕食を食べようかとゆっくり考えながら、話し手に用意周到な返事をするくらいの情報は得ることができる。

3.予言者ゲームをする。話の初めの方を注意深く聞き、収集した情報の断片からその続きを相手が話す前に予測する。話の概要が当たったら1点、特定のフレーズを言い当てたら5点獲得できるゲームをしてモチベーションを保つ。

4.「こびを売る聞き方」をする。バカみたいにうなずき、話を聞いているふりをしながら、美男または美女と洞窟に閉じ込められている妄想でもしていよう。そして、話し手が一息ついたら「最高だ!今の話を1枚のメモにまとめて、明日の朝までに私のデスクに置いておいてくれ」と頼む。

5.話の途中で上の空になり、もはやうなずくこともアイコンタクトを取ることもできない場合の「最終手段」を教えておこう。あなたが一言も話を聞いていなかったことは、相手にバレているだろう。だからそういうときは、「せっかく貴重な話のために時間を割いてくれたのに申し訳ない。だが家庭でちょっとした不幸があって今はそのことで頭がいっぱいで、他のことが考えられないのだ。あなたの考えを1枚のメモにまとめて、月曜の朝までに私のデスクに置いておいてくれないか」と言う。そして、不意に立ち上がりオフィスを飛び出してしまおう。

マーク・M・フォード

                Presented by インベストメントカレッジ

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