PALM BEACH RESEARCH GROUP

投資するならニュースは見るな

最近、半導体不足のニュースが話題に上がるようになってきましたね。あなたの生活には影響出ていますか?

車を持っている方であれば、カーナビやカーオーディオシステムが不足しているのを知っているかもしれませんね。また、パソコンの部品であるグラフィックボードが品薄で価格が高騰していたり、ニンテンドースイッチやPS5などのゲーム機の生産が遅れていたり…実は、半導体不足は実生活の様々な分野に影響を及ぼしています。

一方投資の世界ではというと、、、

世界一の半導体メーカーであるアプライド・マテリアルズ社の株価がすごく上がっています。

半導体不足→半導体の価格上昇→メーカーの利益率上昇→株価が上がる

というカラクリですね。投資をやっていると、「半導体不足」のようなニュースが実生活だけでなく投資においても身近なものに感じられ、これまでつまらなかった経済系のニュースも面白く読むことができるようになるので、なんだか世界が広がったような感覚になります^^

ただ、、、

レガシー投資では、こういった日々のニュースを”見ない”ことをおすすめしています。なぜかというと、いいニュースだけでなく、悪いニュースもたくさんあるからです。

自分が持っている企業が不祥事をやらかした…
業績ががくんと下がった…
CEOが解雇された…
業界が下火に…

などなど、メディアは様々な手段を使って私たちの心を揺さぶってきます。(悪い言い方ですけれど笑)

このようなニュースをただ事実として客観的に受け止めることができるのであれば良いのですが、こういった悪い変化に慣れていないと感情的な判断をしてしまいかねません。

そして、最悪の場合投資で大きく損をしてしまうこともあります。わかりやすい例は、コロナショックでしょう。(コロナショックは「見ない」なんて手段はありませんでしたが、わかりやすいのでこれを挙げますね)

コロナショックが訪れた当初、「経済が再開する目処が立たない..」ということで、株価が暴落してしまいました。もし底値で売ってしまっていたなら、数十パーセントも資産を減らしていたかもしれません。一方、株を売らずに、むしろ買い増しした方は、今頃大きな利益を手に入れていることでしょう。

レガシー投資では、

1)株を買ったら売らない
2)配当が入ったら再投資する
3)暴落が来たら買い増する

という大原則をもとに投資をしていきますが、感情的になってしまうとこの原則を守れなくなってしまう…。だからこそ、日々のニュースは見ないことをおすすめしているんです。見るとしても、「客観的に事実を把握する」としっかり目的を定め、感情を動かされない強い意志を持っておくべきでしょうね。

実は、ある統計調査によると、投資でトータル儲かっている人はたった2割しかいないそうです。そして、7割は損を出していて、その額平均525万円…。子どもを東大医学部に通わせてもまだお釣りがいっぱいくる額ですよ。

統計調査ではその原因まで知ることはできませんが、私はその理由のひとつに「感情的に投資をしてしまっている」というものがあるのではないかと思っています。

・株価が上がったら「まだ上がる!!!」と思って買って、結果下がって損をして…
・株価が下がったら「もっと下がるんじゃないか…?」と思って売って、結果上がって損をして…

まるで「安いときに買って高いときに売る」の真逆を的確に実行しているかのような投資をしてしまっている…。そりゃ損しますよね。

なので、あなたがレガシー投資を実践している(またはしようとしている)のであれば、日々のニュースには気をつけてくださいね!
良いニュースにも悪いニュースにも感情を動かされることなく、賢く資産形成していきましょう^^

レガシーリサーチチーム
寺尾 拓弥

著者