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あなたとビジネスをしたいと思わせる12の方法

author_03私は自分を感じの良い人間だと思いたいですが、カリスマ性があると言うつもりはありません。カリスマ性があるという言葉を使うとしたら、Jay Leno(ジェイ・レノ)やTony Robbins(トニー・ロビンス)のような人に使います。Bill Clinton(ビル・クリントン)もカリスマ性があると思います。たった5分間話しただけで彼に対する考えを変えた根っからの保守派の人を私は知っています。

人にそのような影響を与えられたら素晴らしいと思いませんか?

出会う人がみんなあなたを好きになり、一緒に仕事をしたいと思うようになる。そんな力があったら、どんなに素晴らしいことか、考えてみてください。

そういう人物が私のオフィスに訪ねて来たことがあります。彼は、長年勤めた口座担当者が引退した後、私の債権口座の管理を引き継いだばかりでした。古い担当者が辞めて(不当に)見捨てられたと感じ憤慨していた私は、自分がそのような若者を気に入るとは思ってもいませんでした。しかし5分も経たないうちに、私たちは葉巻や武道の話をしていました。30分後に(面会は15分の予定でした)、彼が帰るころには、私のビジネスにもっと関わってもらう約束をしていました。さらに、私の近著と1本2000円もする葉巻を手渡していました。

彼のほうこそ私に葉巻をくれても良かったのですが、これがカリスマのパワーです。

多くのセールスマンにはカリスマ性があります。会えば好きになり、ベストな商品やベストな価格でなくても彼らからモノを買います。

カリスマ性のある人というのは、アイデアも含めてどのようなものでも売る天性の能力があるようです。決して彼らが皆、同じような人々であるというわけではありません。頭の良い人もいればそうでない人もいますし、見た目の良い人もそうでない人もいます。では、彼らの秘密は何なのでしょうか?

彼らはよく笑います。そして話好きです。それでは、彼らには他の人、いわゆる普通の社会的資質しか持たない人たちが学べるようなスキルがあるのでしょうか?

もちろんあります。

以下に、よりカリスマ性を身につけ、仕事で接するあらゆる人々からより多くのものを得られるようになる12の方法をご紹介します。これは、私が人と接する上で守る努力をしている「ルール」です(そのうちのいくつかは、Robert Cialdini(ロバート・B・チャルディーニ)が彼の著書『Influence: The Psychology of Persuasion(邦題:影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく)』で定義している原則に基づきます)。

  1. 人は自分が気に入る人とビジネスをする傾向がある。
    ですから、人から好ましいと思われるように行動してください。礼儀正しく、忍耐強くふるまい、粗野で失礼でぶっきらぼうな態度や短気なふるまいは避けてください。
  2. 人は約束を守る人に魅力を感じる。
    約束をしたら、その通りにするという意味です。約束したことは、約束した期限までに、あるいはそれ以前に実行してください。
  3. 人は心から自分のためになることを考えてくれる人を信頼する。
    あなたと同じかそれ以上に相手の利益になるような助言をすると、相手はあなたが、心から自分たちのことを考えてくれていると思うようになります。
  4. 人は自分の分野の専門家とビジネスをしたがる。
    実務、リサーチ、トレーニング、教育、学習を通じて自分の専門分野のエキスパートになってください。専門知識を獲得したら、他の人に提供してください。講演したり、記事や本を書いたりしてください。自分の知識を披露することを惜しまないでください。そのことを理解して講演や執筆をすると、自分の専門知識を実証することになります。
  5. 人は信頼のおける正直な人にお金を提供することを心地よく感じる。
    (それはあなたが正直で、率直で、倫理観があり、公明正大でなければならないことを意味します。)たとえそれが一部を省略したために嘘になってしまった場合でも、真実を語ることは嘘をつくよりも説得力があります。
  6. 人は魅力的な人に惹かれる。
    整形手術を受ける必要はありません。正しい食事、運動、きちんとした服装、身なりを心がけることで、魅力的になれます。清潔であることを心がけてください。
  7. 人は「偽りのない」と思える人といると気分が良い。
    その最良の方法は、足りない点が明らかになった時はそれを認めることです。自分がほとんど知識のない話題になったら、知らないことを認めてください。
  8. 人は自分の発言にきちんと耳を傾けくれる人に反応する。
    「人に2つの耳、1つの口があるのは、話す量の2倍聴くべきだからだ」という昔からの決まり文句を思い出してください。
  9. 人は自分とよく似た人と一緒にいると心地よく感じる。
    秘訣は、その人との共通点を見つけることです。ゴルフ、子供、ペット、その他、何でもかまいません。その共通点を利用して絆を強めてください。
  10. 人は謙虚な人に惹かれる。
    自分の成功を自慢しないでください。言及することはかまいませんが、自慢はしないでください。相手がその話を持ち出したら、控えめにして相手に話を合わせながら、できるだけ早く別の話題に移ってください。
  11. 人は需要のある人(実質的には需要のあるすべてのもの)を高く評価する傾向がある。
    だからこそ、潜在的な顧客に対し「物事が順調に進んでいないので私にはあなたの力が必要です」とは、決して言ってはならないのです。医者の場合を考えてみてください。診療所に行ってみたら患者が自分だけだったらどう感じるでしょうか? この医者は大丈夫だろうかとは思いませんか? 座って待つのは嫌なことかもしれませんが、待合室が患者でいっぱいだったら、もっと安心するのではないでしょうか? 当然ですよね。
  12. 人は役に立つ人たちに囲まれたい。
    人は、自分の人生をより楽なものにして、時間を節約してくれるような人に囲まれたいのです。自分のためになることをすることが目的であっても、他人のニーズに耳を傾けることを自分のポリシーにしてください。

以上のような人を喜ばせるスキルを、あなたはどれぐらい身につけていますか?

このようなスキルを身につけることを喜びとし、それをもっと磨いてください。さらに磨く必要があるものはどれですか? 一晩でなんとかできるものではないですが、チャンスがあれば、スキルはいつでも磨くことができますし、そうするべきです。短い時間でも気軽な会話でも、相手が銀行の頭取でも駐車係でも、誰かと会話をするときには、いつでもそのチャンスを利用してください。

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